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鰻のイロハ

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは「動物誌」の中で

~ボラは海から上がってくるがウナギは反対に沼や川から海へ下るのである~

と指摘しているそうです(ウナギ:井田徹治著:岩波新書)。

一方、われわれ日本人にとって土用の丑と言えば=ウナギ。と言うほどスタミナ食としてなじみの深い食材です。江戸時代の平賀源内のキャッチ・コピーを更に遡り、万葉集にもそのスタミナ食として登場しているようです。

ところで、このなじみの深い魚であるウナギですがその生態となるとまだまだ解っていないことがたくさんあるようです。東京大学海洋研究所が中心になって産卵場所の突き止め調査を行っていますが、まだ産卵を実際に目視した人は一人もいません。現状は推測として、日本より数千キロも離れた南洋諸島付近の海溝とのこと。何かロマンを感じずには居られません。(海溝の深さ自体3,000~4,000メートルもあるそうです)
何故なら、日本より数千キロも離れた海で生まれた稚魚が親ウナギが育った日本までどのようにして辿りつくのか、日本で取引されているシラスウナギ(ウナギの稚魚)は、一キロ当たり5000尾程 →0.2grams/尾、こんない小さな稚魚が毎年日本に間違いなく遣って来ること(漁の豊漁・不漁はありますが)は驚きです!

現在、世界中には18種類のウナギが生息しています。北半球の温帯種は少なく3種類、日本ウナギ(anguilla japonica)、ヨーロッパウナギ(anguilla anguilla)アメリカウナギ(anguilla rostrata)。
日本ウナギは東アジアに分布していますがウナギ養殖をおこなっているのは日本、台湾、韓国及び中国の4ヶ国です。われわれ日本人はこの日本ウナギを昔から食材として食してきた訳ですが、近年はヨーロッパウナギの養殖に成功したお隣中国で養殖されたヨーロッパウナギも日本に輸入されみなさんの食卓に上っています。(日本にはもう一種類、オオウナギ==anguilla marmorata==が生息しています。大きくなると2mにも達するものもあり、特に南日本を中心に天然記念物なっています。このウナギは世界で最も広く分布しているそうです)

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